母の家にイノシシが出始めたらしい。
「ついに家に、イノシシがで始めたのよー。」
と母が言う。母の家は裏に小さな山があるのでそこで住んでるイノシシだろう。
「タヌキがたまにこっちを見てる。」と、
タヌキがやって来るという話は聞いていたが
イノシシもやって来るようになったという。
何をきっかけにイノシシは母の家へ
小山を下ることを良しとしたのだろう。
「今日もね、玄関の前におったがって。」(いた、という意味)
つづけて言う。
「でもイノシシって危ないらしいき。
突進してくるがやって、"ちょとつもうしん"やき。」
それはまるで猪年の母そのもので、類は友を呼ぶねと微笑んだ。
「今日もね、玄関の前におったがって。
それで、玄関の前で目があって、
そしたら ブヒッ って言って逃げた。」
母 win




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