
序
去年あたりから、芸人さんのラジオを聴いている。
最初は1〜2組だったものが、年末あたりから、少しだけ聞く人(どれも芸人ではある)の幅が広がった。
関東の人のも聞くが、関西の人のもあって、すると、ラジオの中でこういう会話が出てくる。
「昨日休みやったやろ 何してたん?」
「昨日はユニバ行ってたな」
とか
「後輩らとユニバ行ってたんやけどさ、」
とか
「こないだユニバ行っててんけど、」
とか、聴いてる私も、なんだかユニバーサルスタジオジャパン・USJが、近しいものであるような感覚になってくる。
— 6月某日
重い・・・
体が、重い・・・
体が、何かに取り憑かれたように重い・・・・・
外に出たらマシになるかと思えば、
外に出たら出たで、外もなんだか、なにかがまとわりつくように重い・・・・・・
ある日、回転寿司を食べた後、外で体を一回転させてみて気づく。
これは、
湿気だ。

南国と呼ばれる地元の暑さ × 雨季 = すごい湿度
去年までは飛行機を降りた時に感じるだけだったものが、
24時間、しかもこの6月、異様な重さとなってのしかかってきていたのだった。
(東京暮らしも数年はさむと、地元の気候のことをすっかり忘れるらしい。)
数日後
数日後
ある日、ふと、

そうだ、USJに行きたい。
と思った。
USJに行けば、このジメジメも、
ぱっとしない気分も、なんとなく停滞しているように感じられるような状況も、
すべてが晴れてNO LIMIT! そう思ったのだ。
翌日
東京の仲間に電話をしてみる。
しかしお出かけ中だったようで叶わず、
折り返しをもらってまでユニバーサルスタジオジャパンに誘う勇気はなく、少しもじもじ。
休日に遊んだこともない相手を、
県外にまで連れ出してよいものか、迷ったのだ、いや
それ以前に急にユニバに誘われてどんな対応をされるか恐れていたんだ。
結果、それから3日間、
「ほんとに行きたい?」
「私はユニバーサルスタジオジャパンに、行きたいと思ってる?」
などという一本道な自問を繰り返し、
「やっぱり行きたいな」と思ったので、
勇気を出して(今度はメッセージで)送ってみることにした。
6月26日(木)

すると相手からは

という返事がきて、

それから、

という快諾の返事が来て、
それだけで私の湿度はいくらか晴れる。
話し合い
その日から、さっそくその人とユニバについての話し合いを始める。

実は私は思い立ったが吉日タイプのため、
今月(6月)中には行きたい。
しかし伝える(誘う)のに勇気を振り絞った数日のせいか、
カレンダーをあらためて見ると、6月は残り五日しかなかった。
「今月中」と文面でもふんわり希望してみたものの一応電話もした。

やっぱり無理だった。
じゃあ今月は諦めて、来月(7月)のどこかにしようということで、
お互いのいけそうな日を調べつつ、今度は

を調べ始める。

・・・すごい種類ある。
東京の仲間が送ってくれたリンクを開いたのだが、
当のチケットが一体どこにあるかすらわからない。
大人 ーー円
小人 ーー円
の2択だった時代は一体いつ終わったのか。
日にちによっても違うのはまだしも、入場時間によってレイトショー的なものがあるのもまだわかるけれど、
待ち時間を避けることができるエクスプレスパスからそのエクスプレスパスもさまざまな種類が選べてもうつらい。
考えることが、多すぎる。

「その、おっしゃっているチケットは、一体どこにありますか?」
そんなやりとりをした。
(でも、画面から垣間見るアトラクションを眺めるだけでも、かなり楽しい気持ちになった。)
その日の夜
やっぱり今月行きたいなと思う。
もちろん言わない。
でもやっぱり勢いがある時にばっと行きたいなと思う。
ネットで調べ出すと、
"1日でどうUSJを完全に回るか/楽しみ方"みたいなサイトが当たり前のように出没して、
それを見ていると場内の混雑予想が6月には"空"いているのに、7月には"普通"になっている。
くやしい
7月からなにやら新しいアトラクションがいくつかデビューするらしい。
東京の仲間から、
「新アトラクション・ミニオンの乗り物付きエクスプレスもありました!」
ときたから
「ミニオン、好きですか?」
と返すと
「前は好きな時もありましたが今は普通になってしまいました」
と来る。せめて好きでいてほしかった。
さらに翌日
午後、行けそうな日を書いた予定の連絡がきたり、
そして関係のないやりとりなどもしつつ、
夜、こんなメッセージが来る。

梅雨が、明けてしまう
その日の夜に、親と揉める。
さらには翌日、心労のためか、体調を崩す。
せっかく予定を送ってくれた仲間にどう返事をしたらいいか困り、動けない土日を過ごす。
6月30日(月)
電話をかけ、素直にすべてを話す。

「実は、少し体調を崩しておりまして・・・」
あと、




「この暑さの中で、私たちは果たしてUSJを楽しむことができるのでしょうか?」

一度USJの日程は見直すことになり、
私たちは1週間に一度暑さについて話している。
—— この暑さでユニバに行くのはどうなんでしょう?
—— 室内を多めにいるようにするのはどうですか?
( イメージ )



そんなUSJぜんぜんNOLIMITじゃない。
暑さという制限の中でのユニバ。
私たちは今日も暑さの中でユニバ会議をしている。
2025年7月某日

暑い夏・・・みなさまもどうかご自愛ください
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