【犬をかう(1/2)】のつづきです
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2人は数分の相談の後、
近くにいた男性店員に声をかけ、
必要な値段などを聞いている。
私もその輪に入ってみると、
店員はいつも使っているのであろう、ラミネートされた料金表を持って
「1歳までかけていただいて、
1歳になったら解約するのも1つかな、と思います。」
などと言っていた。
覗き込むと、
それはどうやら、「保険」の料金らしい。
今時、犬にも「保険」があるらしい。
商売はどこにでも発生するものなのか。
私が小学生の時から飼っていた犬は、捨て犬で、
保険なんてもの最初からなかったようなものだから、
できたらできたで、その必要性がさっぱり分からず、ただ困る。
困って見回せば、そのホームセンター、
ペットコーナーにいる店員だけが皆、黄色いTシャツを着ていた。
「愛は地球を救う」とは書かれていないが、
筆のような文字で「世界中にもっと笑顔を!」
と書かれてある。
・・・怪しい。
もっと怪しいのは、料金の説明をしているこの店員、
さっきから説明の中で犬のことを「ビーグルちゃん」と言っている。
それは犬種だ。その犬のことではない。
世界中を笑顔にする前に、
ビーグルが犬種であることに気づいてほしい。
何にせよ、義父と母が家に連れて帰ったこの犬が、
少しでも健やかに、
楽しい毎日を過ごせるようにと願います。

(埼玉県秩父市出身)

2014年12月7日
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