間違っていた個人経費　その時、上司は

今日も私は総務部・経理課にて、個人経費の精算をしている。

そんな中、手元にやってきたとある社員の経費の金額が、10円少なく間違っていた。
　

「どうしますか？」
　

と念のため上司におうかがいをたてると、
　

「それをチェックしてた上長が一生懸命チェックしてたのに間違ってるから、
　いやみで返してやりましょう。」
　

と言った。

どうやらこれをチェックしてた上長が、
上司の好みでない人らしい。
　

でも、返しに行くのは私なんだけどなぁ。
　

とか思いながらも、まずは提出した当人のところへ。

「お仕事中すみません。
　ここ、10円間違ってますけどどうしますか？」

と聞くと

「え？
　直す方が手間だからそのままでいいです。」

と言われた。

だよね。私でもそうするよ。

と思いながら「分かりました」と言って立ち去ろうとすると、
隣で聞いていたらしいその、
私の上司の好きじゃない上長とやらが、
「どうしたの？」
と聞くので、
「（上司の気持ちも思って、しっかりした声で）
　10円、間違っていたんです。」
と言うと。

ハハハハハハハハハハハハハ！

近くにいた人たちも含め
ちょっとした笑いのグルーブができた。
　

私の上司のいやみは、こんなにももろい。
　
　

2014年6月25日