今、我が課では8人の人が独り言を用いている。
つまり、全員だ。
でもあくまで独り言。
一般的な独り言のイメージの範疇の独り言だ。
しかしその範疇を当然のように超えてくるのがDさんだ。
「それは困るなぁー!」
「見つからないなぁ!」
「あれ、これだったっけなぁ!?」

と思う。
実際、元気なのだと思う。
言っている方は(たぶん)独り言なのだから発したら終わりだからよい。
ただ聞いている方は戸惑う。
相手にとっては終わりでも、
聞いたこちらからすればスタートだ。
それを受けての選択が必要になる。
Dさんの独り言を聞いてから、何かの選択をしなければならない。
独り言でも大きいものになると、
こちらに話しかけている可能性が出てくるからだ。
もちろん選択肢の中には「無視」も含まれているが、
それを選択する労力が少なくとも発生している。
「無視」を選択した後のこともある。
これで果たして良かったのか? と自問自答する時間があるのだ。
ためしに一度、反応してみた。


相手の雰囲気に合わせて
困ったように言ってみたところで、
やはりその内容が分からない中で相づちを打っても、
辺りは水を打ったように静まり返っていた。

2014年のどこか
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