平日の日中の、
四六時中唱えている言葉は「口は災いの元」。
お客さんはさておき、
職場の中で喋って良いことになった試しがないのです。
誰かが悪口を言ってもあはははは。
◯◯さんの言ってること分かる?というアヤシイお気遣いにはうーーん。
なれない職場は色々と分からないことばかりなので私は極力
“フラット” 及び “無” を意識しています。
それでも気になることがあります。
「おはようございます」や
「おつかれさまでした」と言っても
なかなかみんなこちらを見てくれません。
みんな前を見ている、
仕事中もよそ見することなくとにかく前を見ています。
あの、“前を見続ける能力” はすごい。
かの漫画『ガラスの仮面』の北島マヤが、
ヘレンケラーのオーディションに挑んだ時のことを思い出します。
―― 最終選考まで残った5人の女優達。
「ヘレンとして待っていてください。」
と案内された部屋。
そこに突然けたたましく鳴り響く非常ベル。
「火事!?」「なにごとかしら!?」と慌てる女優達。
微動だにしないマヤとそのライバル・姫川亜弓。
そして入ってくる審査員。
「言ったでしょう。ヘレンとして、待て、と。」
ハッとして二人を見る他の女優達。
マヤと亜弓さんくらい
私の部署の人達は動じず前を見ています。

2014年3月3日

↑ ヘレンケラーオーディション掲載の巻
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