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午前中の記憶がない。
私は一体何をして、何を考えお昼を迎えたのだろう。
一体全体、どんな風に時間は過ぎていったのだろう。
ひとつ覚えていることは必死だったこと。
そうだ、私は必死だった。
必死で、やることを、探していた。
記憶が曖昧なのは、
やることがうまく見つからなかったから。
数少ないやることを、薄くペースト状に伸ばして取り組んでいたから。
ヒマはつらいよ。
こんな時、「できるOL」は何をするんだろう?
今までやってきたことをテーブルの上に並べて、
エクセルでデータを集計したりするのか。
分からない。
一体それでどんなデータが出来上がるんだ。
仮にそれをやってみて周囲が喜ぶかはもっと分からない。
せっかく時間でお給料をもらっているのなら、
ヒマであることをラッキーなどとは思わない。
どうせ居るなら何かしたい。
労働時間なら、仕事したい。
生きているのなら、役にたちたい。
どうせなら8時間、輝いていたいと思うのは、
当然の欲望だ。
昼に南中する太陽が、奇跡のように一人の更衣室を照らす。
2014年6月3日
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