いやいや、こんなことばかり書いていてはいけない。
たまには楽しいことも書いておこう。
今日、お昼休みに人が話しかけてくれた。
人とはもちろん社員の人であるが、別の部署の人で、
その人は子供向けの教育テレビに出てくる体操のお兄さん風の顔をしていた。
体操お兄さん風顔のこの人が、
「こないだ雪の日に友だちの結婚式があってさ〜大変だったんだよ〜。」
という話をしているところを私は少なくとも二回は見たことある。
お昼休みに一台しかない電子レンジでお弁当(基本的にお弁当を持参しています)をチンしていると、
その人も何かをチンしようとやってきて、
私のそばで待っていた。
電子レンジの前、2人きりの狭い空間でどうするのがベストかと考えていると、
「はまぐちさん、は」
とお兄さんの方から私の名を呼びかけてくれた。
何故私の名を知っているのかと驚きつつ
「はい!」
答えると、
「どこに住んでるんですか?」
と質問してくれた。
「駅で言うと、◯◯駅か△△駅です。」
と答えると、
「それはもう、そこですね。」
とレンジの横の方を指さした。
近いね、ということを伝えてくれているらしかった。
「そんな!それほどではないです!」
指と壁との距離を見て、
私は就業中の真面目さでもって切り返した。
すると体操のお兄さん顔のその人は、
「僕の友だちもねぇ、ん〜と、
どこだったっけ?あの〜、、、」
知ってるどこかの地名を思い出したいのに思い出せない様子。
私の“あたため”はもう終わり、
とっくにその人の“あたため”が始まっている。
「僕の友だち、どこだったっけ〜、、
う〜〜ん、どこだっけなぁ、、」
お兄さん(といっても年齢は私より一回り以上は上)が、頭をコンコン叩いている。
私は温かくなったお弁当を持ったまま、
「ヒントを下さい。」
と言った。
するとお兄さんは
「ん〜、あの、西武新宿線のぉ〜」
と言い、私は
「西武新宿線の!?」、
「何だっけな、森の〜、森〜、、う〜ん、、、、」
森…、西武新宿線の、森、森、、。
お兄さんが何か思い出そうとする度に、
昼休憩が短くなっていることを思う私は、
ずいぶんとこの会社に馴染み始めたのだろうか。
(2014年2月、OLになって12日目の出来事)

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