してやられたビートルジュース


いつからか、高知⇄東京間の国内線で、映画を一本観るのが気に入っている。

ただし、わりとタイトだ。

離着陸時、少しでも余裕をかまして映画の再生をおこたれば、一本分の本編すべてを観ることはできない。

そんな飛行中の映画鑑賞で今年1月に観たのが、
「ビートルジュース2」
(ピックアップされる映画はまだレンタルの棚には並んでいない、新しい作品が見られるのがよい)

ビートルジュース(1)はずっと"観たい映画リスト"に入っていて、
でもお化け物(?)だし、けっこうグロの要素もあるのでは、、とビデオ屋で見かけるたび踏み切れずにいた。

そのフライトは急を要する上京で、
しかも前日親と大げんか、結果ほとんど寝ておらずつまりグロッキーな状態だったから、
2とはいえ同じ監督の作品「ビートルジュース ビートルジュース」の再生へと踏み切ることができた。
(結果、行きの飛行機では、酔った。)

「2」を観ると最初のも観たくなるのがサガというもので、翌月2月、TSUTAYAでレンタルしてきた。

映画を見る



再生すると、画面の中で、
夫婦らしき男女が、口をパクパクしていた。

バックではおしゃれなミュージックが流れていた。


映画を見てびっくり



・・・口パク・・・!!

これは、音分野は音楽だけを頼りに、口パクで進めるいわば挑戦的な試み。
監督がティム・バートンということもあって、可能性は0じゃないと思い、とくに確認もせず観続けた。もちろん、眠たくはなった。
ただでさえ映画を観ていて眠くなることがあるのに、口パクとなればより一層眠たくなるに決まっている。眠気に拍車がかかる。
でももう無理かもしれない…と瞳を閉じかけたところに激しめの音楽がやってきて、やはり音楽と、言葉をあえて省いたことによって
際立つ俳優の凄まじい演技力によって映画を成立させる試みなんだと目を改めて見開く。
2を先に飛行機の中で観ていたこともあって(そっちはちゃんと台詞があった)、1のストーリーも大体はわかっていたこともあり、私は諦めない。
あと、もしかしたらビートルジュースあたりが

↑ 出てきたあたりで
「私が〜!」とか
「それにしても〜!」
とか
何らかの大きめの声量で台詞が発せられるのでは?という淡い期待も、
映画が3分の2を越えたあたりで消え失せた。

最後のシーンのウィノナ・ライダーがとてもキュートで、
それがこの試みに対して完走できた自分へのねぎらいのようにも見え、エンドクレジットもすべて放映させた。

半・無声映画を観きった自分。
また一歩、映画の通(ツウ)に近づけた気がする。
そんな余韻にひたりつつ、特典映像見たさにメニュー画面を開くと、

ビートルジュースのメニュー画面を見て異変

ビートルジュースのメニュー画面1
ビートルジュースのメニュー画面2
ビートルジュースのメニュー画面のアップ


音声???

まさか、音楽だけが耳に届く情報のはずなのだから、
音声、というのがあるのはおかしい。

それだけなら流せたかもしれないけど、
ていうか、その下に、「字幕」って、あれ、

おそるおそる、「音声」を開いた。

メニュー画面

英語
日本語
の下に、

メニュー画面2

ミュージック・サウンドトラック
があった。

2はかなり映像がクリアな分、グロさもアップしているように感じたから、
私はどちらかというとアナログ感の漂う1のほうがやや安心できて好きでした。


あと、2を観た時も思ったけど、おばあちゃん(1ではお母さん)役のキャサリン・オハラがすてきだった




読んでくださりありがとう
みなさまにもウィノナライダーの恵みを

エンディングのウィノナライダー



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