「まぁ女同士は色々と大変だと思いますけどぉ」
・・・まただ!
面接を入れて、
この台詞を上司から聞くのは、これで4度目である。
外出の時だけを考えれば、確率は100%。
上司は、外出をすると必ずスイッチを押されたかのように言う。
「女同士は大変だろうが、頑張れ」
そして私は、必ずそれに反応してしまう。
「えっ、何かあるんですか!?」
いくら慣れようと、
いや、慣れた部分があるからこそ
その台詞はより新鮮に私の胸を震わせる。
いつも上司はこのように答える。
「今いる人たちも円満に見えますけどねぇ。」
とか
「いやいや、表面では笑っているけど中身は、、、」
そしてそれ以上、何も言わない。
上司は、自分から醸し出しておいてそれを
濁すだけ濁してそれ以上の詮索から逃げるのだ。
よって私の元に残るのは、興味と心配と警戒心だけ。
てやんでい!!
・・・しかし今日は、
それだけでは終わらなかった。
前の派遣の人と、その人が辞めるきっかけになった
女性社員Bさんに起こったことについて、
初めて具体的な話が出たのだ。
(つづく)

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