年を重ねた人はなぜか謙遜する。
「もう〜やだわ〜おばちゃんだから〜」
とか
「わたしももうトシね〜」
とか。
母親が30年来通っているという
喫茶店に一緒に行った。
同じく30年前から
変わっていないであろうと思われる
店を切り盛りしているらしきご婦人が注文を聞きにやってきて
「お母さん、
30年前からちっとも変わらん。
若いねえ!」
と声をかけてくれた。
すると母が揃えた指をまっすぐに差し出し
「いやぁ、ずっとお美しいままじゃないですか〜」
と褒め言葉の応酬。
そうするとその喫茶店のご婦人は

「年が、ずっと変わってない気がする。」
と言ったのだ。
これは 意外だ。
なぜか 今の世は 特に女性は 謙遜する習慣が
できてしまっている。
「トシだから、」とか「もうおばちゃんよー」とかいうあれだ。
(それを謙遜というのかはともかく。)
それが、おそらく50代、はたまた60代の女性が

「年が、ずっと変わってない気がする。」
と言ったのだ。
年齢があるときから変わっていない、
= つまりは、若いまま、ということだ。
聞かずとも、その秘訣を教えてくれた。

「鏡を見ないこと。」

「朝も鏡はパッと見るだけ。」
「ずっと見ると、
寝込んでしまう。」
結果「若いまま」
ということだから、
大目に見て、よしとする。
2020年11月22日
今日、この映画を見て、なんとなくこのブログ記事をアップしようと思った。

ジェーンとシャルロット(字幕版) amazon prime videoに飛びます
2018年、東京。シャルロット・ゲンズブールは、母であるジェーン・バーキンを見つめる撮影を開始した。これまで他者を前にしたときに付き纏う遠慮の様な感情が、母と娘の関係を歪なものにしてきた。自分たちの意思とは関係ないところで、距離を感じていた……
母と娘のドキュメンタリーはわりとハズレがない気がする。
いつか見たこの映画も記憶に新しい。
↑ DVDは中古しかなさそうだったのでレンタルとかで見てもらえるとよいかも・・・
2025年追記:
去年の夏、喫茶店のご婦人が若いまま、喫茶店は閉店してしまった。
そして今、言っていたこと(鏡を見ない)がわりと的を得ているような気がしてきている。
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